医学・健康のクイズ一覧
全48問のクイズを収録
Q. 6本入り飲料パックに由来する、腹直筋が6つに割れた状態を指す言葉は何でしょう?
A. シックスパック
(しっくすぱっく)
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英語の「six pack」が語源で、腹直筋が左右3つずつ、計6つに分かれて見える状態を指します。腹直筋は元々誰もが持つ筋肉ですが、体脂肪率が低く筋肉が発達していると、この分割が明確に視認できるようになります。
Q. 大規模災害や事故の現場に急行し、被災地での救命医療活動を行う、医師や看護師などで構成される機動的な医療チームを、アルファベット4文字で何というでしょう?
A. DMAT
(DMAT)
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DMATは「Disaster Medical Assistance Team(災害派遣医療チーム)」の略称で、2005年に日本で制度化されました。阪神・淡路大震災での教訓から生まれ、災害発生後48時間以内の急性期に活動することを原則としています。専門的な訓練を受けた医師、看護師、業務調整員で構成され、全国に約1800チームが配備されています。地震、津波、航空機事故などで迅速に出動します。
Q. 出血している傷口を清潔なガーゼやタオルで直接押さえて血を止める、最も基本的な応急処置の止血方法を何というでしょう?
A. 直接圧迫止血法
(ちょくせつあっぱくしけつほう)
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直接圧迫止血法 は、出血している傷口に 清潔なガーゼやハンカチ、タオルなどを当てて手で強く押さえる、最も基本的で効果的な止血方法です。
Q. 医師法第19条に規定されている、医師が診察治療の求めがあった場合には、正当な事由がなければこれを拒んではならない義務のことを「何義務」というでしょう?
A. 応召義務(または応招義務)
(おうしょうぎむ)
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応召義務(おうしょうぎむ)は、医師法第19条第1項に定められた義務で、診療に従事する医師は正当な事由がない限り診察治療を拒んではならないとされています。これは医療の公共性や医師の職業倫理を背景とした規定で、患者保護を目的としています。
Q. 南アフリカ原産の植物から作られる、抗酸化作用が高く「不老長寿のお茶」とも呼ばれる赤褐色のお茶を何というでしょう?
A. ルイボスティー
(ルイボスティー)
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ルイボスティーは南アフリカ原産のマメ科の植物の葉を発酵させて作るお茶で、鮮やかな赤褐色が特徴です。カフェインを含まず、ミネラルや抗酸化物質が豊富なため、健康茶として世界中で人気があります。ほのかな甘みとすっきりした味わいで、妊婦や子どもでも安心して飲める飲料として親しまれています。
Q. 南米原産のモチノキ科の植物の葉を乾燥させて作る、「飲むサラダ」とも呼ばれるお茶を何というでしょう?
A. マテ茶
(まてちゃ)
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マテ茶は南米原産のモチノキ科の植物の葉や茎を乾燥させて作るお茶で、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイなどで広く飲まれています。ビタミンやミネラルが豊富で「飲むサラダ」と称され、健康飲料として世界的に注目されています。伝統的には専用の容器とストローを使って飲む独特の文化があります。
Q. スマートフォンやパソコンなどのデジタル機器から一定期間距離を置き、心身の健康を取り戻す取り組みを何というでしょう?
A. デジタルデトックス
(デジタルデトックス)
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デジタルデトックスは、スマートフォンやパソコンなどのデジタル機器から意図的に離れ、依存状態から解放される取り組みです。常時接続による疲労やストレスを軽減し、現実世界での人間関係や体験を大切にすることを目的としています。近年、メンタルヘルスの観点から注目され、企業や個人で実践する動きが広がっています。
Q. SNSなどで他人の楽しそうな投稿を見て、自分だけが取り残されているように感じる不安を、アルファベット4文字で何というでしょう?
A. FOMO
(フォモ)
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FOMOは「Fear of Missing Out」の略で、他人が楽しんでいる経験や出来事から自分だけが取り残されているという不安や恐怖を指します。SNSの普及により他人の生活が可視化されたことで顕著になった現代特有の心理現象です。常にオンラインで情報をチェックしたくなる衝動の原因の一つとされています。
Q. スマートフォンを持っていないことや、圏外にいることで不安を感じる症状を何というでしょう?
A. ノモフォビア
(ノモフォビア)
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ノモフォビアは「No Mobile Phone Phobia」の略で、スマートフォンが手元にないことや、電波が届かない状況に対して強い不安や恐怖を感じる現代特有の症状です。常に連絡が取れる状態でいたいという心理や、SNSへの依存が背景にあると考えられています。デジタル社会における新しい心理的問題として注目されています
Q. スマートフォンなど、携帯電話が振動していないのに、振動したように感じてしまう現象を何というでしょう?
A. ファントムバイブレーション
(ファントムバイブレーション)
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ファントムバイブレーションは、スマートフォンなど携帯電話が実際には振動していないのに、振動を感じてしまう現象です。頻繁に通知を確認する習慣により、脳が過敏に反応して誤認識を起こすと考えられています。現代のデジタル社会特有の心理現象として注目され、スマホ依存との関連も指摘されています。
Q. 長期間にわたる過度なストレスや過労により、心身ともに疲れ果てて意欲を失う状態を、「燃え尽き症候群」とも呼ばれる英語で何というでしょう?
A. バーンアウト
(バーンアウト)
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バーンアウトは、仕事や活動に献身的に取り組んできた人が、過度なストレスや疲労により心身のエネルギーを使い果たし、意欲や関心を失ってしまう状態です。「燃え尽き症候群」とも呼ばれ、特に対人援助職や責任の重い職業で起こりやすいとされています。
Q. 睡眠中に眼球が急速に動かない、深い眠りの状態を指す睡眠の種類を何と呼ぶでしょう?
A. ノンレム睡眠
(ノンレムすいみん)
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ノンレム睡眠とは、睡眠中に眼球が急速に動かない(Non-REM:Non-Rapid Eye Movement)状態の睡眠のことで、深い眠りが特徴です。脳が休息している状態であり、体温や血圧が低下し、成長ホルモンの分泌が盛んになります。ノンレム睡眠は浅い眠りから深い眠りまで4段階に分けられ、特に深い段階では身体の回復や記憶の定着が行われます。一晩の睡眠では、ノンレム睡眠とレム睡眠(眼球が素早く動き、夢を見やすい浅い睡眠)が約90分周期で交互に繰り返されます。質の良い睡眠には、十分なノンレム睡眠を確保することが重要とされています。
Q. 日本語では、「概日リズム」や「体内時計」とも呼ばれる、生物が持つ、約24時間周期で変動する生理現象やリズムのことを何と呼ぶでしょう?
A. サーカディアンリズム
(サーカディアンリズム)
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サーカディアンリズムとは、生物が持つ約24時間周期の生理的なリズムのことで、日本語では「概日リズム」や「体内時計」とも呼ばれます。ラテン語の「circa(約)」と「dies(日)」に由来する言葉です。人間の場合、睡眠と覚醒のサイクル、体温変動、ホルモン分泌、血圧の変化などがこのリズムに従って調整されています。主に光の刺激によって調節され、脳の視交叉上核という部位がリズムの中枢として機能しています。不規則な生活や夜勤、時差などでこのリズムが乱れると、睡眠障害や体調不良の原因となります。健康維持のためには、規則正しい生活でサーカディアンリズムを整えることが重要です。
Q. 精神の安定や心の平穏に深く関わり、「幸せホルモン」とも呼ばれる、脳内で働く神経伝達物質は何でしょうか?
A. セロトニン
(セロトニン)
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セロトニンとは、脳内で働く神経伝達物質の一つで、精神の安定や心の平穏に深く関わることから「幸せホルモン」とも呼ばれています。感情のコントロール、睡眠の質、食欲の調整などに重要な役割を果たしており、セロトニンが不足すると、うつ病や不安障害、不眠症などの精神的な不調を引き起こす可能性があります。日光を浴びること、適度な運動、バランスの取れた食事(特にトリプトファンを含む食品)などによってセロトニンの分泌が促進されることが知られています。現代社会ではストレスや生活習慣の乱れによりセロトニン不足に陥りやすく、メンタルヘルスの観点から注目されている物質です。
Q. 神経系を構成する基本単位である、細胞体・樹状突起・軸索からなる細胞を何というでしょう?
A. ニューロン
(にゅーろん)
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ニューロンは神経細胞とも呼ばれ、電気信号を伝達する役割を持ちます。ドイツの解剖学者ハインリヒ・ヴァルデヤーが1891年に命名しました。人間の脳には数百億個のニューロンが存在すると考えられています。
Q. 下痢や腹痛などの症状がみられる「過敏性腸症候群」を、アルファベット3文字で何というでしょう?
A. IBS
(あいびーえす)
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IBSは「Irritable Bowel Syndrome」の略称です。腸に器質的な異常がないにもかかわらず、腹痛や腹部不快感とともに便通異常が続く疾患で、ストレスなどが関与すると考えられています。
Q. エキシマレーザーという医療機器を使用して角膜の一部を削り、屈折率を調整することで近視や遠視、乱視などを矯正する視力回復手術を、アルファベット5文字を用いて一般に何というでしょう?
A. LASIK(角膜屈折矯正手術)
(レーシック(かくまくくっせつきょうせいしゅじゅつ))
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レーシック(LASIK)は、1990年代に実用化された角膜屈折矯正手術で、眼鏡やコンタクトレンズに代わる視力矯正の選択肢として世界中で普及しました。手術ではマイクロケラトームという器具やフェムトセカンドレーザーで角膜表面にフラップ(薄い蓋)を作成し、めくった後にエキシマレーザーで角膜実質層を削って屈折率を調整します。手術時間は両眼で20〜30分程度で、多くの場合は翌日から視力が回復します。日本では2000年に厚生労働省が認可し、2000年代に急速に普及しましたが、ドライアイや夜間のハロー・グレア現象などの合併症リスクも指摘されています。近年では、より安全性の高いとされるICL(眼内コンタクトレンズ)など、他の視力矯正手術との比較検討が重要視されています。適応検査で角膜の厚さや形状を確認し、適合する患者にのみ実施されます。
Q. 病院やホテルなどで、シーツや枕カバーなどのリネン類を保管・管理する部屋を何というでしょう?
A. リネン室
(りねんしつ)
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リネン室は英語でlinen roomと呼ばれます。リネン(linen)は本来は亜麻を原料とした織物を指す言葉ですが、現在では綿などの素材を含むシーツ、枕カバー、タオルなどの総称として使われています。
Q. 人が過去の体験を評価する際、体験全体の平均ではなく、最も感情が高まった瞬間と終わりの印象が記憶に強く残るという心理法則を何というでしょう?
A. ピークエンドの法則
(ぴーくえんどのほうそく)
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ピークエンドの法則は、人が過去の体験を評価する際、体験全体の平均的な印象ではなく、最も感情が高まった瞬間(ピーク)と終わりの印象(エンド)が記憶に強く残り、その2つの要素で全体を判断する傾向を示す心理法則です。ノーベル経済学賞を受賞した心理学者ダニエル・カーネマンらによって提唱されました。例えば、旅行やイベント、医療体験などで、途中の細かい出来事よりも、最高の瞬間と別れ際の印象が全体の満足度を大きく左右します。この法則はサービス業や顧客体験の設計、医療現場などで広く応用されており、印象的なピークと良い終わり方を意図的に作ることで、全体の評価を高める戦略に活用されています。
Q. 騒がしい場所でも自分の名前や興味のある話題など、特定の情報を無意識に聞き取ることができる、人間の選択的な注意機能を何というでしょう?
A. カクテルパーティー効果
(かくてるぱーてぃーこうか)
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カクテルパーティー効果は、多くの人が会話している騒がしい環境の中でも、自分の名前や興味のある話題など、特定の情報を無意識に選択的に聞き取ることができる人間の聴覚認知機能です。1953年にイギリスの認知心理学者コリン・チェリーによって提唱されました。カクテルパーティーのような雑多な音声環境でも、脳が重要な情報を自動的にフィルタリングして注意を向ける能力を指しており、選択的注意の代表的な例とされています。この現象はマーケティングや広告、音声認識技術の研究などにも応用されており、人間の情報処理メカニズムを理解する上で重要な概念です。日常生活でも頻繁に経験する身近な心理現象として知られています。