文学のクイズ一覧

全26問のクイズを収録

Q. 伝統的な価値観や道徳に普遍的な意味を認めず、「全てに意味はない」とする思想を何というでしょう?

A. ニヒリズム (にひりずむ)
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ラテン語の「無」を意味する「nihil」が語源で、日本語では虚無主義と訳されます。19世紀ロシアの作家ツルゲーネフの小説『父と子』で広く知られるようになった概念です。

Q. 映画『魔女の宅急便』で、主人公キキの相棒である黒猫の名前は何でしょう?

A. ジジ (じじ)
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ジジはスタジオジブリ制作の映画『魔女の宅急便』に登場するキャラクターです。原作は角野栄子の児童文学作品で、映画は1989年に宮崎駿監督により制作されました。ジジはキキと会話ができる黒猫として描かれています。

Q. 赤と白の縞模様の服を着た主人公を人混みの中から見つける、1987年にイギリスで出版されたマーティン・ハンドフォードの絵本は何でしょう?

A. 『ウォーリーをさがせ!』 (うぉーりーをさがせ)
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イギリスでは『Where's Wally?』、アメリカでは『Where's Waldo?』というタイトルで出版されています。主人公ウォーリーは赤と白の縞模様のシャツと帽子、メガネが特徴です。世界中で大ヒットし、シリーズ化されました。

Q. 佐為という平安時代の天才棋士の霊が登場する、ほったゆみ原作・小畑健作画の囲碁漫画は何でしょう?

A. 『ヒカルの碁』 (ひかるのご)
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『ヒカルの碁』は1999年から2003年まで『週刊少年ジャンプ』で連載された囲碁漫画です。主人公の進藤ヒカルが平安時代の天才棋士・藤原佐為の霊に導かれ、囲碁の世界に足を踏み入れる物語です。

Q. 『俺の空』や『サラリーマン金太郎』などの作品で知られる漫画家は誰でしょう?

A. 本宮ひろ志 (もとみやひろし)
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1947年生まれの漫画家です。1969年に『男一匹ガキ大将』でデビューし、週刊少年ジャンプで活躍しました。その後『俺の空』『サラリーマン金太郎』などのヒット作を生み出しました。

Q. 梶井基次郎の短編小説『檸檬』で、主人公がレモンを置いて立ち去る書店の名前は何でしょう?

A. 丸善 (まるぜん)
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『檸檬』は1925年に発表された梶井基次郎の代表的な短編小説です。主人公が京都の丸善書店に一個のレモンを置いて立ち去る場面が印象的に描かれています。梶井基次郎は第一高等学校在学中から小説を書き始め、31歳で夭折しました。

Q. 運命を賭けた大勝負のことを、「一」という字を使った四字熟語で何というでしょう?

A. 乾坤一擲 (けんこんいってき)
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「乾坤」は天地を意味し、「一擲」はサイコロを一度投げることを表します。唐代の詩人韓愈の詩「鴻溝を過ぐ」の一節に由来する四字熟語で、天地を賭けてサイコロを一度振るという意味から、運命を賭けた大勝負を表す言葉として使われます。

Q. 太宰治が『人間失格』で「酔いの早く発するのは、この右に出るものはない」と記した、浅草・神谷バーの名物カクテルは何でしょう?

A. 電気ブラン (でんきぶらん)
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明治期に神谷バーの創業者・神谷伝兵衛が考案したブランデーベースのカクテルです。文明開化の象徴として「電気」の名が冠されました。現在も神谷バーで提供されており、当時のレシピを再現した「電気ブラン〈オールド〉」も販売されています。

Q. 昔話『さるかに合戦』で、猿が柿の種と交換したのは、蟹の持っていた何でしょう?

A. おにぎり (おにぎり)
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『さるかに合戦』は日本の代表的な昔話の一つです。蟹が持っていたおにぎりを猿が柿の種と交換し、蟹が育てた柿の実を猿が独り占めしたことから物語が展開します。

Q. 俳句で「七夕」はどの季節の季語でしょう?

A. (あき)
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旧暦では七夕は7月7日ですが、これは新暦の8月頃にあたります。俳句の世界では、この旧暦に基づいて七夕を秋の季語として扱います。現代の7月7日は夏ですが、伝統的な季節感を重視した分類となっています。

Q. 森で大きな卵を見つけ、野原でカステラを焼いた双子のネズミが主人公の、中川李枝子作・山脇百合子絵の人気絵本は何でしょう?

A. ぐりとぐら (ぐりとぐら)
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『ぐりとぐら』は1963年に刊行された中川李枝子作、山脇百合子絵の絵本です。青い服を着たぐりと赤い服を着たぐらが、森で見つけた大きな卵で巨大なカステラを作るお話で、世代を超えて愛され続けるロングセラー作品です。

Q. 相手に遠慮することなく、思ったことを率直に、包み隠さずに言うことを意味する慣用句を体の一部も用いてなんというでしょう?

A. 歯に衣着せぬ (はにきぬきせぬ)
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「歯に衣着せぬ」とは、思ったことを遠慮なくずばずばと言う様子を表す慣用句です。本来は「歯に衣着せず」という形で使われ、歯に布を着せないという意味から、言葉を包み隠さず率直に述べることを指します。相手の気持ちを考慮せず、時には厳しい表現も含めて正直に意見を述べる場合に用いられます。批判的な発言や辛辣な物言いをする人物を評する際に「歯に衣着せぬ物言い」のように使われることが多く、その率直さは誠実さとも受け取られる一方で、配慮に欠けると捉えられることもあります。

Q. 自身が与えた仕打ちに対して、同じようにやり返されることを「何をくらう」というでしょう?

A. しっぺがえし (しっぺがえし)
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「しっぺがえし」とは、自分が相手に与えた仕打ちに対して、同じようにやり返されることを意味する言葉です。「しっぺ」は指で相手の額や手の甲を弾くという動作を指し、「返し」はそれをやり返すという意味が組み合わさっています。子どもの遊びやけんかで使われていた言葉が、次第に広く報復や仕返し全般を表す表現として定着しました。「やったことがそのまま返ってくる」という因果応報の考え方を表しており、日常会話では「意地悪をしたらしっぺがえしをくらった」のように使われます。自業自得のニュアンスを含み、悪いことをすればその報いを受けるという教訓的な意味合いでも用いられます。

Q. 14世紀から16世紀にかけてイタリアを中心に起こった、古代ギリシャ・ローマの文化を復興しようとする文化運動で、レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロなどの芸術家が活躍した時代を何と呼ぶでしょうか?

A. ルネサンス (ルネサンス)
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ルネサンスとは、14世紀から16世紀にかけてイタリアを中心にヨーロッパで起こった文化運動で、「再生」「復活」を意味するフランス語に由来します。中世のキリスト教中心の価値観から脱却し、古代ギリシャ・ローマの人間中心的な文化を復興しようとする動きでした。レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」、ミケランジェロの「ダビデ像」や「システィーナ礼拝堂の天井画」など、美術分野で数多くの傑作が生まれました。また、芸術だけでなく、文学、科学、哲学、建築など幅広い分野で革新が起こり、人間性の尊重や個人の才能の開花が重視されました。ルネサンスは近代ヨーロッパ文明の基礎を築いた重要な時代として、歴史上大きな意義を持っています。

Q. 予期しない出来事に遭遇して慌てふためき、取り乱すことを表す、けものへんの漢字2文字で構成される熟語は何でしょう?

A. 狼狽 (ろうばい)
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狼狽は「ろうばい」と読み、突然の出来事に驚き慌てて落ち着きを失う様子を表す言葉です。この言葉の由来は中国の伝説上の動物に関係しています。「狼」と「狽」はそれぞれ異なる獣を指し、狽は前足が極端に短く後ろ足が長い想像上の生き物とされていました。このため狽は単独では歩けず、常に狼の前足に自分の後ろ足を乗せて協力して移動していたという伝説があります。もし二匹が離れ離れになると、どちらも正常に動けずパニック状態に陥るとされ、これが「狼狽」という言葉の語源となりました。日本語では「狼狽える(うろたえる)」という動詞形でも使われ、文学作品や日常会話で広く用いられています。類義語には「周章狼狽(しゅうしょうろうばい)」という四字熟語もあり、より強調した表現として使われます。

Q. 弱者が自らの実力を顧みずに強者に刃向かうことを、ある昆虫を用いて何というでしょう?

A. 蟷螂の斧 (とうろうのおの)
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「蟷螂の斧」は中国の故事成語で、カマキリが斧のような前足を振り上げて車に立ち向かおうとした、という『荘子』や『韓詩外伝』の故事に由来します。無謀な抵抗を意味する言葉として用いられます。

Q. フランクフルトからライプツィヒを結ぶ、ドイツの文豪の足跡をたどる観光ルートを何というでしょう?

A. ゲーテ街道 (げーてかいどう)
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ドイツの詩人ゲーテにちなんで名付けられた観光ルートです。ゲーテが生まれたフランクフルトから、学生時代を過ごしたライプツィヒまでを結び、ワイマールやアイゼナハなどゲーテゆかりの都市を通ります。

Q. 週刊少年ジャンプに連載された漫画『鬼滅の刃』の作者は誰でしょう?

A. 吾峠呼世晴 (ごとうげこよはる)
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2016年から2020年まで『鬼滅の刃』を連載しました。眼鏡をかけたワニのイラストを自画像として使用しており、単行本のおまけページなどに登場します。

Q. 「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。」という書き出しで始まる、村上春樹のデビュー作は何でしょう?

A. 『風の歌を聴け』 (かぜのうたをきけ)
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1979年に群像新人文学賞を受賞し、同年に講談社から刊行されました。村上春樹の最初の長編小説で、これにより文壇デビューを果たしました。

Q. 中島敦の小説『山月記』で、虎になった李徴と再会する旧友の名前は何でしょう?

A. 袁傪 (えんさん)
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袁傪は李徴の旧友で、監察御史として嶺南に赴く途中、商於の山中で虎となった李徴と遭遇します。李徴は袁傪に自分の詩を書き留めてもらうよう頼みました。