世界史のクイズ一覧
全26問のクイズを収録
Q. 代表作「モナ・リザ」や「最後の晩餐」で知られるイタリアの芸術家は誰でしょう?
A. レオナルド・ダ・ヴィンチ
(れおなるど・だ・ゔぃんち)
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1452年に生まれ、1519年に没したイタリア・ルネサンス期の芸術家です。画家としてだけでなく、彫刻家、建築家、科学者、発明家としても活動し、解剖学や工学の分野でも多くのスケッチや研究を残しました。
Q. 紀元前4世紀にマケドニア王国からインダス川流域まで遠征し、大帝国を築いた王は何でしょう?
A. アレクサンダー大王
(あれくさんどろすさんせい)
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マケドニア王フィリッポス2世の子として紀元前356年に生まれ、紀元前336年に即位しました。紀元前334年から東方遠征を開始し、ペルシア帝国を征服しました。紀元前323年にバビロンで死去し、32歳でした。
Q. 18世紀後半にイギリスで始まった、蒸気機関の発明などにより工業化が急速に進んだ社会経済の大変革を何というでしょう?
A. 産業革命
(さんぎょうかくめい)
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産業革命は18世紀後半のイギリスで始まり、蒸気機関や紡績機などの技術革新により手工業中心の社会から機械制工場生産へと移行しました。この変革は19世紀にヨーロッパやアメリカなど世界各地に広がり、近代社会の基礎を築きました。
Q. 1945年に51か国が参加して設立され、本部をニューヨークに置く国際機関は何でしょう?
A. 国際連合
(こくさいれんごう)
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国際連合は第二次世界大戦を防げなかった国際連盟の反省を踏まえて設立されました。2024年現在の加盟国は193か国で、安全保障理事会や総会などの主要機関を持ち、国際平和と安全の維持を主な目的としています。
Q. 12世紀前半にヒンドゥー教寺院として建設され、16世紀後半に仏教寺院に改修されたカンボジアの世界遺産は何でしょう?
A. アンコール・ワット
(あんこーる・わっと)
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アンコール・ワットは、カンボジア北西部に位置するアンコール遺跡群を代表する巨大な寺院です。現在も上座部仏教寺院として機能しており、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されています。
Q. 1856年に清で起きた、アロー号事件を契機としてイギリス・フランス連合軍と清が戦った戦争は何でしょう?
A. アロー戦争
(あろーせんそう)
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アロー戦争は1856年から1860年まで続きました。この戦争の結果、清は北京条約を結び、イギリスに九龍半島南部を割譲し、天津を開港するなど大きな譲歩を強いられました。第二次アヘン戦争とも呼ばれます。
Q. ミケランジェロの天井画『天地創造』や壁画『最後の審判』で知られる、バチカン宮殿内の礼拝堂は何でしょう?
A. システィーナ礼拝堂
(システィーナれいはいどう)
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バチカン宮殿内にある礼拝堂で、教皇シクストゥス4世の命により建設されました。ミケランジェロが描いた天井画と祭壇壁画で世界的に有名で、現在もローマ教皇を選出するコンクラーベの会場として使用されています。
Q. 1914年に完成した、太平洋と大西洋を結ぶ中央アメリカの運河は何でしょう?
A. パナマ運河
(ぱなまうんが)
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パナマ運河は全長約80キロメートルで、閘門式運河として建設されました。当初フランスのレセップスが建設を開始しましたが、黄熱病などにより多数の犠牲者が出て計画は中断し、その後アメリカが引き継ぎ完成させました。
Q. 国王が憲法や議会に制限されることなく、すべての権力を握って統治する政治体制を何というでしょう?
A. 絶対王政
(ぜったいおうせい)
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絶対王政は16世紀から18世紀にかけてヨーロッパで見られた政治体制で、国王が「神から与えられた権力」として絶対的な支配権を持ちました。フランスのルイ14世の「朕は国家なり」という言葉が象徴的です。フランス革命や市民革命を経て、多くの国で立憲君主制や共和制へと移行しました。
Q. 国王や天皇などの君主が存在しながらも、憲法によってその権限が制限され、議会が政治の中心となる政治体制を何というでしょう?
A. 立憲君主制
(りっけんくんしゅせい)
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立憲君主制は、君主の権力を憲法で制限し、議会や内閣が実際の政治を行う体制です。日本やイギリス、スペインなど多くの国で採用されており、君主は国の象徴的存在として儀礼的な役割を担います。絶対君主制とは異なり、民主的な統治と伝統的な君主制を両立させた政治形態です。
Q. 首都をアムステルダムに置き、風車やチューリップで有名な、ヨーロッパ北西部の王国を何というでしょう?
A. オランダ
(オランダ)
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オランダは西ヨーロッパに位置する立憲君主制国家で、正式名称はネーデルラント王国です。国土の4分の1が海面より低く、風車や堤防による治水技術が発達しました。江戸時代の日本が唯一交易を許したヨーロッパの国としても知られ、チューリップやゴッホなどの文化でも有名です。
Q. 首都をブリュッセルに置き、チョコレートやワッフルで有名な、オランダとフランスと国境を接するヨーロッパの王国を何というでしょう?
A. ベルギー
(ベルギー)
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ベルギーは西ヨーロッパに位置する立憲君主制国家で、EU本部やNATO本部が置かれる国際都市として知られています。オランダ語圏のフランドル地域とフランス語圏のワロン地域から成り、チョコレートやビール、フライドポテトなどの食文化が世界的に有名です。
Q. 首都をマドリードに置き、フラメンコや闘牛などの文化で知られる、イベリア半島に位置する王国を何というでしょう?
A. スペイン
(スペイン)
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スペインはヨーロッパ南西部のイベリア半島に位置する立憲君主制国家で、公用語はスペイン語です。15世紀末から大航海時代の中心国として栄え、中南米に広大な植民地を築きました。ガウディのサグラダ・ファミリアやプラド美術館など、芸術・文化面でも世界的に有名です。
Q. 1919年に制定されたドイツの憲法で、当時世界で最も民主的とされたが、ナチス政権の台頭を許してしまった憲法を何というでしょう?
A. ワイマール憲法
(わいまーるけんぽう)
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ワイマール憲法は第一次世界大戦後のドイツで制定された憲法で、普通選挙権や基本的人権の保障など、当時としては極めて先進的な内容でした。しかし大統領の非常大権など権力集中を許す条項があり、結果的にヒトラーの独裁を可能にしてしまった歴史的教訓として知られています。
Q. 紀元前7世紀頃から建設が始まり、秦の始皇帝が統一した後も増築が続けられた、中国北部を東西に走る総延長2万キロメートル以上の城壁はどこでしょう?
A. 万里の長城
(ばんりのちょうじょう)
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万里の長城は中国北部に築かれた世界最大の城壁で、紀元前7世紀頃から建設が始まりました。秦の始皇帝が諸国の城壁を統一・増築し、その後も歴代王朝が修築を重ねました。総延長は2万キロメートル以上に及び、北方民族の侵入を防ぐ目的で築かれました。1987年に世界文化遺産に登録され、「宇宙から見える唯一の建造物」という伝説でも有名です。
Q. 1406年から1420年にかけて建設され、明・清両王朝の皇帝が居住した北京にある宮殿で、現在は故宮博物院として世界遺産に登録されている場所はどこでしょう?
A. 紫禁城
(しきんじょう)
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紫禁城は中国・北京にある明清時代の宮殿で、1406年から1420年にかけて建設されました。面積約72万平方メートル、約980棟の建物から成る世界最大級の木造建築群です。赤い壁と黄色い瓦屋根が特徴で、1987年に世界文化遺産に登録されました。現在は故宮博物院として一般公開されています。
Q. 14世紀から16世紀にかけてイタリアを中心に起こった、古代ギリシャ・ローマの文化を復興しようとする文化運動で、レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロなどの芸術家が活躍した時代を何と呼ぶでしょうか?
A. ルネサンス
(ルネサンス)
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ルネサンスとは、14世紀から16世紀にかけてイタリアを中心にヨーロッパで起こった文化運動で、「再生」「復活」を意味するフランス語に由来します。中世のキリスト教中心の価値観から脱却し、古代ギリシャ・ローマの人間中心的な文化を復興しようとする動きでした。レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」、ミケランジェロの「ダビデ像」や「システィーナ礼拝堂の天井画」など、美術分野で数多くの傑作が生まれました。また、芸術だけでなく、文学、科学、哲学、建築など幅広い分野で革新が起こり、人間性の尊重や個人の才能の開花が重視されました。ルネサンスは近代ヨーロッパ文明の基礎を築いた重要な時代として、歴史上大きな意義を持っています。
Q. 古代ギリシャの都市国家で、市民の集会や商業活動が行われた広場を何というでしょう?
A. アゴラ
(あごら)
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アゴラは古代ギリシャ語で「広場」や「集会」を意味する言葉です。アテネのアゴラが特に有名で、民主政治の中心地として機能し、哲学者ソクラテスもここで議論を行いました。
Q. 320年頃にチャンドラグプタ1世が創始し、パータリプトラを首都として約2世紀にわたって繁栄した北インドの統一王朝で、仏教美術やサンスクリット文学が発展しインド古典文化の黄金時代を築いた王朝は何でしょう?
A. グプタ朝
(グプタ)
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グプタ朝は320年頃から550年頃まで北インドを支配した王朝で、インド史上最も文化的に繁栄した時代として知られています。特に第3代チャンドラグプタ2世の治世(在位380年頃~415年頃)に最盛期を迎え、ヒンドゥー教が国教として確立される一方で、仏教や美術も保護されました。この時代にはアジャンター石窟寺院の壁画やグプタ様式と呼ばれる優美な仏像彫刻が制作され、後の東南アジア美術に大きな影響を与えました。文学ではカーリダーサが『シャクンタラー』などの戯曲を著し、サンスクリット文学の最高峰とされています。また数学や天文学も発達し、ゼロの概念や十進法が確立され、後にアラビアを経由してヨーロッパへ伝わりました。この時代の文化的遺産は「グプタ・ルネサンス」とも称され、インド文明の精華を象徴しています。
Q. 1882年に着工され、2026年の完成を目指している、スペイン・バルセロナにあるアントニ・ガウディ設計の未完の大聖堂を何というでしょう?
A. サグラダ・ファミリア
(サグラダファミリア)
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サグラダ・ファミリア(聖家族贖罪教会)は、カタルーニャ・モデルニスモを代表する建築家アントニ・ガウディの代表作です。1882年に着工され、ガウディは1883年から設計を引き継ぎ、亡くなる1926年まで43年間この建築に人生を捧げました。
当初は300年かかるとも言われた建設ですが、コンピューター技術や3Dプリンティングなどの現代技術により工期が大幅に短縮され、ガウディ没後100年にあたる2026年の完成が目指されています。独特な曲線美と自然をモチーフにした装飾が特徴で、「生誕のファサード」は1984年にユネスコ世界遺産に登録されました。
建設資金は寄付と入場料収入で賄われており、年間約450万人が訪れる世界的観光名所となっています。ガウディは「私の依頼主(神)は急いでいない」という言葉を残しており、この建築が単なる建造物ではなく、信仰と芸術が融合した壮大なプロジェクトであることを物語っています。
当初は300年かかるとも言われた建設ですが、コンピューター技術や3Dプリンティングなどの現代技術により工期が大幅に短縮され、ガウディ没後100年にあたる2026年の完成が目指されています。独特な曲線美と自然をモチーフにした装飾が特徴で、「生誕のファサード」は1984年にユネスコ世界遺産に登録されました。
建設資金は寄付と入場料収入で賄われており、年間約450万人が訪れる世界的観光名所となっています。ガウディは「私の依頼主(神)は急いでいない」という言葉を残しており、この建築が単なる建造物ではなく、信仰と芸術が融合した壮大なプロジェクトであることを物語っています。