情報・デジタルのクイズ一覧

全94問のクイズを収録

Q. SNSやブログなどで多くのフォロワーを持ち、その発信する情報が人々の購買行動や意識に大きな影響を与える人物を何と呼ぶでしょうか?

A. インフルエンサー (インフルエンサー)
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インフルエンサーとは、SNSやブログ、動画配信サイトなどで多くのフォロワーや視聴者を持ち、その発信する情報が人々の消費行動や価値観に大きな影響(influence)を与える人物のことです。英語の「influence(影響を与える)」に由来する言葉で、Instagram、YouTube、TikTokなどのプラットフォームで活動する人が多く見られます。フォロワー数に応じて、メガインフルエンサー、マイクロインフルエンサーなどに分類されることもあります。企業はインフルエンサーと提携して商品やサービスを宣伝する「インフルエンサーマーケティング」を展開しており、現代のデジタルマーケティングにおいて重要な役割を果たしています。従来の有名人とは異なる、SNS時代特有の影響力を持つ存在として注目されています。

Q. 現実世界の物体やシステムをデジタル空間上に再現し、リアルタイムでデータを連携させることで、シミュレーションや分析を行う技術を何と呼ぶでしょうか?

A. デジタルツイン (デジタルツイン)
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デジタルツインとは、現実世界の物体、設備、システム、都市などをデジタル空間上に双子(ツイン)のように忠実に再現する技術です。IoTセンサーなどを通じてリアルタイムでデータを収集し、仮想空間上のモデルに反映させることで、現実の状態を正確にシミュレートできます。製造業では機械の故障予測や生産ラインの最適化に活用され、都市計画では交通流や環境への影響を事前検証するために用いられます。また、医療分野では患者の身体を再現して治療計画を立てるなど、様々な産業で応用が進んでいます。現実世界での試行錯誤をせずに最適解を見つけられるため、コスト削減やリスク回避に大きく貢献する先端技術として注目されています。

Q. 人工知能(AI)が人間の知能を超え、技術革新が急速に加速することで人類の生活が根本的に変化するとされる、未来学者レイ・カーツワイルらが提唱した概念を何と呼ぶでしょうか?

A. シンギュラリティ (シンギュラリティ)
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シンギュラリティとは、人工知能が人間の知能を超える転換点、または技術的特異点を意味する言葉です。英語の「singularity(特異点)」に由来し、AIが自らを改良できるようになることで技術革新が爆発的に加速し、人類の生活や文明が予測不可能なほど劇的に変化する時点を指します。未来学者レイ・カーツワイルは、この転換点が2045年頃に訪れると予測しました。シンギュラリティ到来後は、AIが人間の制御を超えた進化を遂げる可能性があり、医療・経済・社会システムなどあらゆる分野に革命的変化をもたらすとされています。一方で、人類にとっての脅威となる可能性も議論されており、AI技術の発展に伴い重要性を増している概念です。

Q. インターネットを通じて人から人へ広がるジョークや動画などのコンテンツで、他ユーザーによる改変で派生物が次々と生まれながら発展していく文化的現象を何と呼ぶでしょうか?

A. ネットミーム (ネットミーム)
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ネットミームとは、インターネットを通じて人から人へ広がっていく文化・行動のことです。ジョーク、噂話、動画、ウェブサイトなどのウェブ上のコンテンツが伝播していく現象を説明する際に用いられます。元々「meme(ミーム)」は生物学者リチャード・ドーキンスが提唱した「文化的遺伝子」という概念でしたが、インターネット時代に新たな意味を持つようになりました。発生元の形のまま広がる場合もありますが、最大の特色は他ユーザーによる改変によって派生物が次々と生まれ、発展していく点です。SNSや掲示板を中心に、現代のインターネット文化を形成する重要な要素となっています。

Q. コンピュータにおける情報量の単位で、「1バイト」は何ビットに相当するでしょう?

A. 8ビット (8)
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1バイトは8ビットで構成される情報量の単位です。ビット(bit)は binary digit の略で、コンピュータが扱う最小単位であり、0か1の二値で情報を表現します。8ビットが集まった1バイト(byte)では、2の8乗、つまり256通りの情報を表現できます。この「8ビット=1バイト」という関係は1960年代のIBM System/360の設計で標準化され、現在のコンピュータの基礎となりました。歴史的には6ビットや7ビットを1バイトとするシステムも存在しましたが、英数字と制御文字を効率的に扱うために8ビットが採用されました。ちなみに、ファイルサイズでよく見る「KB(キロバイト)」は1,024バイト、「MB(メガバイト)」は約100万バイトを表します。デジタル社会において、この基本的な単位の理解はデータ容量やネットワーク速度を把握する上で不可欠です。

Q. バイポーラトランジスタの3つの端子、エミッタ、コレクタとあと1つは何でしょう?

A. ベース (べーす)
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バイポーラトランジスタは、ベース、エミッタ、コレクタの3つの端子を持つ半導体素子です。ベースに微小な電流を流すことで、エミッタとコレクタ間の大きな電流を制御することができ、増幅作用やスイッチング作用を実現します。

Q. カーナビやスマートフォンの位置情報に利用されている、アメリカが運用する衛星測位システムを、アルファベット3文字で何というでしょう?

A. GPS (GPS)
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GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)は、アメリカ国防総省が開発・運用する衛星測位システムです。1973年に軍事目的で開発が始まり、1995年に24基の衛星による運用が開始されました。当初は軍事利用に限定されていましたが、2000年に民間向けの精度制限が解除され、現在では世界中で広く利用されています。
GPSは地球周回軌道上の人工衛星から発信される電波を受信し、複数の衛星との距離を計算することで、地球上の位置(緯度・経度・高度)を特定します。最低4基の衛星からの信号があれば正確な位置情報が得られ、誤差は数メートル程度です。
現在ではカーナビゲーション、スマートフォンの地図アプリ、航空機や船舶の航法、災害救助、測量など、あらゆる分野で不可欠な技術となっています。なお、ロシアの「GLONASS」、EUの「Galileo」、中国の「北斗」など、他国も独自の衛星測位システムを運用しています。

Q. 2005年に設立され、世界最大の規模を持つ動画共有サービスは何でしょう?

A. YouTube (ゆーちゅーぶ)
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YouTubeは2005年2月に設立され、同年4月に最初の動画「Me at the zoo」が共同創業者のジョード・カリムによって投稿されました。2006年にGoogleに買収され、現在はGoogle LLCが運営しています。

Q. 1989年にイギリスの計算機科学者ティム・バーナーズ=リーが欧州原子核研究機構(CERN)で考案した、ウェブページの構造を記述するためのマークアップ言語を、アルファベット4文字で何というでしょう?

A. HTML (エイチティーエムエル)
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HTMLは「HyperText Markup Language(ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ)」の略称で、ウェブページの骨組みを作るための言語です。1989年、CERNの研究者だったティム・バーナーズ=リーが、世界中の研究者間で情報を共有するシステムとして考案しました。HTMLは文書に見出し、段落、リンクなどの意味を付与する「タグ」を用いて構造化します。1991年に最初のウェブサイトが公開されて以降、HTMLは進化を続け、現在はHTML5が標準規格として普及しています。HTMLはプログラミング言語ではなくマークアップ言語であり、文書構造を記述することに特化しています。バーナーズ=リーのこの発明により、World Wide Webが誕生し、インターネットが爆発的に普及する基盤となりました。現在、私たちが日常的に閲覧するあらゆるウェブページは、HTMLによって構築されています。

Q. SNSなどで自分と似た意見や価値観を持つ人々とだけ交流することで、特定の考え方が増幅され、閉鎖的な情報環境が形成される現象を何というでしょう?

A. エコーチェンバー効果 (えこーちぇんばーこうか)
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エコーチェンバー効果は、SNSやインターネット上で自分と似た意見や価値観を持つ人々とだけ交流することで、特定の考え方が反響し増幅され、閉鎖的な情報環境が形成される現象です。「エコーチェンバー(反響室)」という名称は、音が反響して増幅される部屋に例えられたものです。SNSのアルゴリズムが利用者の興味関心に合った情報を優先的に表示することで、異なる意見に触れる機会が減り、自分の考えが正しいという確信が強まります。この現象は偏った情報への依存や分断を招き、社会的な対立を深刻化させる要因として指摘されています。フェイクニュースの拡散や政治的分極化とも関連が深く、現代のメディア環境における重要な課題となっています。

Q. コンピュータによって作り出された三次元空間を、専用のゴーグルなどを装着してあたかも現実のように体験できる技術を何というでしょう?

A. 仮想現実(VR) (かそうげんじつ(VR))
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仮想現実(VR)とは、コンピュータグラフィックスや音響技術を用いて人工的に作り出された環境を、ユーザーがあたかも現実世界のように体験できる技術です。英語では「Virtual Reality」と呼ばれ、VRと略されます。専用のヘッドマウントディスプレイやコントローラーを装着することで、視覚・聴覚・触覚などを通じて没入感のある体験が可能になります。ゲームやエンターテインメント分野での利用が有名ですが、医療訓練、建築設計、教育、観光など幅広い分野で活用が進んでいます。近年はメタバースとの関連でも注目を集めています。

Q. 2016年から日本で交付が始まった、12桁の個人番号が記載されたICチップ付きのプラスチック製カードで、本人確認書類や各種行政手続きに利用できるものを何というでしょうか?

A. マイナンバーカード (マイナンバーカード)
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マイナンバーカードとは、日本国内に住民票がある全ての人に交付される、顔写真付きの公的身分証明書です。2016年1月から交付が開始され、表面には氏名・住所・生年月日・性別・顔写真が、裏面には12桁のマイナンバー(個人番号)が記載されています。ICチップが内蔵されており、電子証明書機能を使ってオンラインでの本人確認や、e-Taxでの確定申告、マイナポータルでの行政手続きなどが可能です。コンビニでの住民票や印鑑証明書の取得、健康保険証としての利用もできます。政府は行政サービスのデジタル化推進のため普及を進めていますが、プライバシーやセキュリティへの懸念も指摘されています。取得は任意ですが、現代の行政手続きにおいて重要性が高まっているカードです。

Q. インターネットやコンピュータネットワークを通じて、他者のシステムやデータに不正にアクセスし、情報の窃取や破壊、システムの妨害などを行う悪意ある行為を何というでしょうか?

A. サイバー攻撃 (サイバーこうげき)
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サイバー攻撃とは、インターネットやコンピュータネットワークを利用して、他者のシステムやデータに不正アクセスし、情報窃取、破壊、改ざん、業務妨害などを行う悪意ある行為の総称です。代表的な手法として、マルウェア(ウイルスやランサムウェア)の感染、フィッシング詐欺、DDoS攻撃(大量アクセスによるサーバー停止)、標的型攻撃などがあります。近年では企業や政府機関への攻撃が増加しており、個人情報流出や重要インフラの停止など、社会的影響が深刻化しています。2024年には日本でも医療機関や大手企業が被害を受け、ランサムウェアによる身代金要求事件が相次ぎました。対策として、セキュリティソフトの導入、定期的なシステム更新、従業員教育などが重要です。デジタル社会の進展に伴い、サイバーセキュリティの重要性はますます高まっています。

Q. イーサネットの共同発明者ロバート・メトカーフによって提唱された、ネットワークの価値はユーザー数の2乗に比例するという法則を何というでしょう?

A. メトカーフの法則 (メトカーフのほうそく)
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メトカーフの法則とは、イーサネットの共同発明者であるロバート・メトカーフが1980年代に提唱した、通信ネットワークの価値に関する法則です。この法則によれば、ネットワークの価値はユーザー数nの2乗(n²)に比例するとされます。これは、ネットワーク参加者が増えるほど、相互に接続できる組み合わせが飛躍的に増加するためです。例えば電話やSNSでは、利用者が多いほど連絡できる相手が増え、ネットワーク全体の効用が高まります。この法則はFacebookやLINEなどのプラットフォームビジネスの成長を説明する理論的根拠となっており、ネットワーク効果やスケールメリットを理解する上で重要な概念です。ただし実際には無限に成長するわけではなく、一定規模を超えると成長率が鈍化するという指摘もあります。