技術・工学のクイズ一覧
全95問のクイズを収録
Q. 畑を耕したり、農作業用の機械をけん引したりする、農業で広く使用される車輪付きの動力機械を何というでしょう?
A. トラクター
(トラクター)
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トラクターは農業で広く使用される動力機械で、畑を耕す作業や農作業用の機械をけん引する役割を果たします。英語の「tractor(引っ張るもの)」が語源です。前後に大きな車輪があり、後部に様々な農機具を取り付けることができます。20世紀初頭にアメリカで実用化され、農業の機械化を大きく進展させ、現代農業には欠かせない基本的な機械となっています。
Q. 穀物の刈り取り、脱穀、選別を一台で行うことができる農業機械を何というでしょう?
A. コンバイン
(こんばいん)
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コンバインは穀物の収穫作業を効率化する農業機械で、刈り取り、脱穀、選別の複数の工程を一台で同時に行うことができます。英語の「combine(結合する)」が語源で、正式には「コンバインハーベスター」といいます。稲作や麦作で広く使用され、従来は多くの人手と時間を要した収穫作業を大幅に効率化しました。日本の農業の機械化に大きく貢献した機械です。
Q. 磁気の力で車体を浮上させて走行し、最高速度500km/h超を実現する次世代の高速鉄道システムを何というでしょう?
A. リニアモーターカー
(リニアモーターカー)
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リニアモーターカーは磁気浮上式鉄道で、電磁石の反発力や吸引力を利用して車体を浮上させ、高速走行を実現します。日本では2027年に東京と名古屋を結ぶ中央新幹線として開業予定で、最高速度は時速500km以上を想定しています。車輪とレールの摩擦がないため、高速化と静音性に優れた次世代交通システムです。
Q. 技術革新やビジネス環境の変化に対応するため、新しい職業に就いたり、今の職業で必要とされる新しいスキルを習得することを何というでしょう?
A. リスキリング
(リスキリング)
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リスキリングは、技術革新や産業構造の変化に対応するため、新たな職業や業務に必要なスキルを学び直すことを意味します。デジタル化やAIの普及により、企業が従業員に対して実施する人材育成の取り組みとして注目されており、経済産業省も推進しています。
Q. AI言語モデルが外部データベースから関連情報を検索し、その情報を基に回答を生成することで、より正確で最新の情報を提供する技術を、アルファベット3文字で何というでしょうか?
A. RAG(検索拡張生成)
(RAG(ラグ)、検索拡張生成(けんさくかくちょうせいせい))
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RAG(Retrieval-Augmented Generation:検索拡張生成)とは、AI言語モデルが回答を生成する際に、外部のデータベースや文書から関連情報を検索し、その情報を参照しながら応答を作成する技術です。従来の言語モデルは学習時のデータのみに依存するため、最新情報や特定分野の専門知識に弱いという課題がありましたが、RAGはリアルタイムで外部情報を取得することで、より正確で信頼性の高い回答を生成できます。企業の社内文書検索、カスタマーサポート、専門的な質問応答システムなど、幅広い分野で活用が進んでいます。
Q. ICTやAIなどの先端技術を活用し、交通渋滞や高齢化、エネルギー効率などの都市課題を解決しながら、住民のQOL向上を目指す持続可能な都市を何と呼ぶでしょう?
A. スマートシティ
(スマートシティ)
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スマートシティとは、ICT(情報通信技術)やAI(人工知能)などの先端技術を活用し、都市が抱える課題(交通渋滞、高齢化、エネルギー効率など)を解決しながら、住民の利便性や快適性、QOL(生活の質)の向上を目指す持続可能な都市のことです。センサーやデータ分析により、交通システムの最適化、効率的なエネルギー管理、迅速な行政サービスの提供などが可能になります。例えば、リアルタイムの交通情報で渋滞を緩和したり、高齢者の見守りシステムを導入したりします。世界各国で実証実験や導入が進められており、日本でも複数の自治体がスマートシティ構想を推進しています。
Q. VRやAR技術を用いて、アバターを通じて人々が交流したり経済活動を行ったりできる、インターネット上の三次元仮想空間を何と呼ぶでしょう?
A. メタバース
(メタバース)
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メタバースとは、「超越」を意味する「メタ」と「宇宙」を意味する「ユニバース」を組み合わせた造語で、インターネット上に構築された三次元の仮想空間を指します。ユーザーはアバターと呼ばれる自分の分身を操作し、他のユーザーとコミュニケーションを取ったり、ゲームやイベントに参加したり、仮想通貨を使った経済活動を行ったりできます。VR(仮想現実)やAR(拡張現実)技術の発展により注目を集め、ビジネス会議、教育、エンターテインメントなど様々な分野での活用が期待されています。次世代のインターネットの形として、多くの企業が参入している領域です。
Q. インターネットやセンサーなどから収集される、従来の方法では処理が困難なほど膨大で多様なデータの集合を何と呼ぶでしょう?
A. ビッグデータ
(ビッグデータ)
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ビッグデータとは、従来のデータベースやソフトウェアでは処理が困難なほど、膨大な量(Volume)、多様な種類(Variety)、高速に生成される(Velocity)という3つの特徴を持つデータの集合を指します。SNSの投稿、購買履歴、位置情報、センサーデータなど、あらゆる情報源から日々大量に生成されています。これらを人工知能や機械学習などの技術で分析することで、マーケティング戦略の立案、医療診断の精度向上、交通渋滞の予測など、様々な分野で新たな価値を生み出すことができます。現代のデジタル社会を支える重要な概念となっています。
Q. プログラミングにおいて、終了条件が設定されていないか、条件が満たされないために、同じ処理が永遠に繰り返されてしまう状態を何と呼ぶでしょうか?
A. 無限ループ
(むげんるーぷ)
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無限ループとは、プログラミングにおいて同じ処理が終わることなく永遠に繰り返される状態のことです。通常、ループ処理には終了条件が設定されていますが、その条件が適切に設定されていない場合や、条件が決して満たされない場合に無限ループが発生します。無限ループが起きるとプログラムが停止せず、コンピュータのメモリやCPUリソースを消費し続けるため、システムがフリーズしたり動作が極端に遅くなったりします。プログラミング初心者が陥りやすいバグの一つであり、意図的に無限ループを使用する場合もありますが、多くの場合は避けるべきエラーです。日常会話でも、同じ状況が繰り返される様子を比喩的に「無限ループ」と表現することがあります。
Q. 現実世界の物体やシステムをデジタル空間上に再現し、リアルタイムでデータを連携させることで、シミュレーションや分析を行う技術を何と呼ぶでしょうか?
A. デジタルツイン
(デジタルツイン)
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デジタルツインとは、現実世界の物体、設備、システム、都市などをデジタル空間上に双子(ツイン)のように忠実に再現する技術です。IoTセンサーなどを通じてリアルタイムでデータを収集し、仮想空間上のモデルに反映させることで、現実の状態を正確にシミュレートできます。製造業では機械の故障予測や生産ラインの最適化に活用され、都市計画では交通流や環境への影響を事前検証するために用いられます。また、医療分野では患者の身体を再現して治療計画を立てるなど、様々な産業で応用が進んでいます。現実世界での試行錯誤をせずに最適解を見つけられるため、コスト削減やリスク回避に大きく貢献する先端技術として注目されています。
Q. 人工知能(AI)が人間の知能を超え、技術革新が急速に加速することで人類の生活が根本的に変化するとされる、未来学者レイ・カーツワイルらが提唱した概念を何と呼ぶでしょうか?
A. シンギュラリティ
(シンギュラリティ)
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シンギュラリティとは、人工知能が人間の知能を超える転換点、または技術的特異点を意味する言葉です。英語の「singularity(特異点)」に由来し、AIが自らを改良できるようになることで技術革新が爆発的に加速し、人類の生活や文明が予測不可能なほど劇的に変化する時点を指します。未来学者レイ・カーツワイルは、この転換点が2045年頃に訪れると予測しました。シンギュラリティ到来後は、AIが人間の制御を超えた進化を遂げる可能性があり、医療・経済・社会システムなどあらゆる分野に革命的変化をもたらすとされています。一方で、人類にとっての脅威となる可能性も議論されており、AI技術の発展に伴い重要性を増している概念です。
Q. 金属元素の中で単体での融点が最も低く、常温・常圧で液体の状態をとる、原子番号80、元素記号Hgの元素は何でしょう?
A. 水銀
(すいぎん)
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水銀は融点が-38.83℃と金属の中で最も低く、常温で唯一液体として存在する金属元素です。元素記号「Hg」はラテン語名「Hydrargyrum(液体の銀)」に由来します。銀白色の美しい光沢を持ち、古代から知られていた金属で、中国では不老不死の薬として珍重され、錬金術でも重要な物質とされました。かつては体温計や血圧計、蛍光灯などに広く使用されていましたが、強い神経毒性を持つため、現在では使用が制限されています。特に有機水銀化合物は水俣病の原因物質として知られ、環境汚染の深刻さを世界に示しました。水銀は熱膨張率が大きく均一なため精密な温度計測に適していましたが、環境・健康への配慮から、現代ではデジタル温度計などへの置き換えが進んでいます。天然には辰砂(硫化水銀)という鉱石として産出されます。
Q. コンピュータにおける情報量の単位で、「1バイト」は何ビットに相当するでしょう?
A. 8ビット
(8)
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1バイトは8ビットで構成される情報量の単位です。ビット(bit)は binary digit の略で、コンピュータが扱う最小単位であり、0か1の二値で情報を表現します。8ビットが集まった1バイト(byte)では、2の8乗、つまり256通りの情報を表現できます。この「8ビット=1バイト」という関係は1960年代のIBM System/360の設計で標準化され、現在のコンピュータの基礎となりました。歴史的には6ビットや7ビットを1バイトとするシステムも存在しましたが、英数字と制御文字を効率的に扱うために8ビットが採用されました。ちなみに、ファイルサイズでよく見る「KB(キロバイト)」は1,024バイト、「MB(メガバイト)」は約100万バイトを表します。デジタル社会において、この基本的な単位の理解はデータ容量やネットワーク速度を把握する上で不可欠です。
Q. SI基本単位で、その記号がアルファベット3文字で表される唯一の単位は何でしょう?
A. mol
(もる)
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molは物質量の単位で、正式名称はモルです。SI基本単位は7つあり、その記号はm(メートル)、kg(キログラム)、s(秒)、A(アンペア)、K(ケルビン)、cd(カンデラ)、mol(モル)ですが、3文字表記はmolのみです。
Q. 完成品の輸入関税を回避するため、部品を輸出して現地で組み立てる生産方式を何というでしょう?
A. ノックダウン生産
(のっくだうんせいさん)
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英語のKnock Down(分解)に由来し、「KD生産」と略されます。自動車産業などで広く採用されており、現地の雇用創出や技術移転にも貢献する生産方式です。
Q. 酸化バナジウムを触媒として二酸化硫黄を酸化し、濃硫酸を製造する工業的製法は何でしょう?
A. 接触法
(せっしょくほう)
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接触法は硫酸の工業的製造法です。二酸化硫黄を酸化バナジウムを触媒として三酸化硫黄に変換し、これを濃硫酸に吸収させて発煙硫酸とした後、水で希釈して濃硫酸を得ます。現在の硫酸工業の主流となっている方法です。
Q. バイポーラトランジスタの3つの端子、エミッタ、コレクタとあと1つは何でしょう?
A. ベース
(べーす)
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バイポーラトランジスタは、ベース、エミッタ、コレクタの3つの端子を持つ半導体素子です。ベースに微小な電流を流すことで、エミッタとコレクタ間の大きな電流を制御することができ、増幅作用やスイッチング作用を実現します。
Q. カーナビやスマートフォンの位置情報に利用されている、アメリカが運用する衛星測位システムを、アルファベット3文字で何というでしょう?
A. GPS
(GPS)
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GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)は、アメリカ国防総省が開発・運用する衛星測位システムです。1973年に軍事目的で開発が始まり、1995年に24基の衛星による運用が開始されました。当初は軍事利用に限定されていましたが、2000年に民間向けの精度制限が解除され、現在では世界中で広く利用されています。
GPSは地球周回軌道上の人工衛星から発信される電波を受信し、複数の衛星との距離を計算することで、地球上の位置(緯度・経度・高度)を特定します。最低4基の衛星からの信号があれば正確な位置情報が得られ、誤差は数メートル程度です。
現在ではカーナビゲーション、スマートフォンの地図アプリ、航空機や船舶の航法、災害救助、測量など、あらゆる分野で不可欠な技術となっています。なお、ロシアの「GLONASS」、EUの「Galileo」、中国の「北斗」など、他国も独自の衛星測位システムを運用しています。
GPSは地球周回軌道上の人工衛星から発信される電波を受信し、複数の衛星との距離を計算することで、地球上の位置(緯度・経度・高度)を特定します。最低4基の衛星からの信号があれば正確な位置情報が得られ、誤差は数メートル程度です。
現在ではカーナビゲーション、スマートフォンの地図アプリ、航空機や船舶の航法、災害救助、測量など、あらゆる分野で不可欠な技術となっています。なお、ロシアの「GLONASS」、EUの「Galileo」、中国の「北斗」など、他国も独自の衛星測位システムを運用しています。
Q. 運転者が危険を認知してからブレーキが効き始めるまでに進む距離を何というでしょう?
A. 空走距離
(くうそうきょり)
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空走距離は、運転者の反応時間に自動車の速度を乗じて算出されます。自動車の停止距離は、この空走距離と、ブレーキが効き始めてから停止するまでの制動距離を合計したものです。
Q. 三角型や丸底型などの種類がある、首の長いガラス製の化学実験用器具は何でしょう?
A. フラスコ
(ふらすこ)
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フラスコは化学実験で溶液の加熱や保存に用いられるガラス器具です。三角フラスコは安定性が高く振り混ぜに適し、丸底フラスコは加熱に適しています。メスフラスコは正確な容量測定に使用されます。