自然科学のクイズ一覧

全71問のクイズを収録

Q. 飛行機が空気より重いのに飛べる理由を説明する、翼の上下で気圧差を生じさせる力を何というでしょう?

A. 揚力 (ようりょく)
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揚力は翼の形状により、翼の上面を流れる空気の速度が下面より速くなることで気圧差が生じ、翼を上向きに押し上げる力です。この原理により、飛行機は自重より大きな揚力を得て空を飛ぶことができます。

Q. 夜間に脳の松果体から分泌が増加し、眠気を誘発する作用を持つホルモンは何でしょう?

A. メラトニン (めらとにん)
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メラトニンは光によって分泌が抑制され、暗くなると分泌が増えるホルモンです。体内時計の調節に関与し、睡眠と覚醒のリズムを整える働きがあります。脳の松果体という器官で合成されます。

Q. 副腎髄質より分泌され、闘争・逃走反応において重要な役割を果たすホルモンは何でしょう?

A. アドレナリン (あどれなりん)
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アドレナリンは英名で、米名ではエピネフリンと呼ばれます。分子式はC9H13NO3で、ホルモンとしてだけでなく、神経節や脳神経系における神経伝達物質としても機能し、医薬品としても用いられています。

Q. 最小の合成数はなんでしょう?

A. 4 (よん)
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合成数とは、1より大きい整数のうち、素数でない数のことです。4は2×2と表すことができ、1と自分自身以外の約数を持つため合成数です。2と3は素数なので、4が最小の合成数となります。

Q. 二木謙三が駒込病院在職中に考案した、ゴム球付きの液体移動用実験器具は何でしょう?

A. 駒込ピペット (こまごめぴぺっと)
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駒込ピペットは、細いガラス管や樹脂管の一端にゴム球が付いた形状をしており、ゴム球を押して空気を抜き、液体に差し込んでから離すことで液体を吸い上げます。理化学実験や医療分野で広く使用されている器具です。

Q. 恒温動物において、同種でも寒冷地に生息するものほど体色が薄くなる傾向を何というでしょう?

A. グロージャーの法則 (ぐろーじゃーのほうそく)
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ドイツの生物学者コンスタント・グロッガーが提唱した法則で、寒冷な地域に生息する個体ほどメラニン色素が少なく体色が薄くなる傾向を示します。ベルクマンの法則やアレンの法則と並ぶ生物地理学的な規則の一つです。

Q. 気象庁の用語で「超大型の台風」とは、強風域の半径が何km以上の台風のことでしょう?

A. 800km (はっぴゃくきろめーとる)
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気象庁では台風の大きさを強風域の半径で分類しており、500km以上800km未満を「大型(大きい)」、800km以上を「超大型(非常に大きい)」と表現します。強風域とは風速15m/s以上の風が吹いている範囲のことです。

Q. 気象庁が警報よりもさらに重大な災害の危険がある場合に発表する警報を何というでしょう?

A. 特別警報 (とくべつけいほう)
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特別警報は2013年8月30日から運用が開始された気象庁の防災情報です。大雨、暴風、高潮、波浪、大雪、暴風雪の特別警報があり、警報の発表基準をはるかに超える現象が予想される場合に発表されます。

Q. 試行回数を増やすほど相対度数が理論上の確率に近づくという、確率論の基本定理を何というでしょう?

A. 大数の法則 (たいすうのほうそく)
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確率論における基本的な定理の一つで、同じ試行を繰り返すことで経験的な相対度数が真の確率値に収束することを示します。ベルヌーイによって証明され、統計学の理論的基礎となっています。

Q. 水酸化カリウム水溶液にヨウ化水銀とヨウ化カリウムを溶かした、アンモニアの検出に用いられる試薬は何でしょう?

A. ネスラー試薬 (ねすらーしやく)
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ドイツの化学者ネスラーによって開発された試薬です。アンモニアと反応すると赤褐色の沈殿を生じるため、水質検査などでアンモニア性窒素の定性分析に利用されます。

Q. ニトログリセリンを珪藻土に染み込ませて安全に扱えるようにした、アルフレッド・ノーベルが発明した爆薬は何でしょう?

A. ダイナマイト (だいなまいと)
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1866年にスウェーデンの化学者アルフレッド・ノーベルが発明しました。扱いが危険だったニトログリセリンを珪藻土に吸収させることで安全性を高めた爆薬です。ノーベルはこの発明で得た富を基にノーベル賞を創設しました。

Q. キリンやオカピの頭部に見られる、皮膚で覆われた突起状の角を何というでしょう?

A. オシコーン (おしこーん)
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オシコーン(ossicone)は、キリン科の動物に特有の角で、骨質の芯が皮膚と体毛で覆われている構造を持ちます。シカの枝角やウシの角とは構造が異なり、生涯にわたって脱落することはありません。

Q. ウサギ目に属する現生生物を2つの科に分類すると、ウサギ科と何科でしょう?

A. ナキウサギ科 (なきうさぎか)
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ナキウサギ科は主に山岳地帯に生息する小型のウサギ類で、耳が短く丸い体型が特徴です。ウサギ科とは異なり、ナキウサギ科の動物は鳴き声を発することで知られています。

Q. 2、1、3、4、7、11…と続く、前2項の和が次の項となる数列を何というでしょう?

A. リュカ数 (りゅかすう)
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フランスの数学者エドゥアール・リュカにちなんで名付けられた数列です。フィボナッチ数列が1、1で始まるのに対し、リュカ数列は2、1で始まります。一般項はL(n)=φ^n+(1-φ)^nで表され、フィボナッチ数と密接な関係があります。

Q. 金属を溶かすのに用いる「王水」とは、塩酸と何を混ぜたものでしょう?

A. 硝酸 (しょうさん)
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王水は塩酸と硝酸を3対1の体積比で混合した液体で、金やプラチナなどの貴金属を溶かすことができます。単独の酸では溶けない金属も、混合することで生じる強い酸化力により溶解します。

Q. 誘電体を挟んだ2枚の金属板で電荷を蓄える、キャパシタとも呼ばれる電子部品は何でしょう?

A. コンデンサ (こんでんさ)
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コンデンサは電気回路において電荷を蓄えたり放出したりする受動素子です。英語ではcapacitor(キャパシタ)と呼ばれ、日本でも蓄電器という名称が使われることがあります。電源の平滑化やノイズ除去、信号の結合・分離など、様々な用途で使用されています。

Q. 鉄板の表面に亜鉛メッキを施して防錆性を高めた建築材料で、屋根や外壁などに広く使われているものを何というでしょう?

A. トタン (トタン)
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トタンは鉄板に亜鉛メッキを施した建材で、語源はポルトガル語の「tutanaga(亜鉛)」に由来します。亜鉛が鉄よりも先に酸化することで鉄を保護する「犠牲防食」という仕組みで錆を防ぎます。安価で加工しやすく、戦後の日本では住宅や倉庫の屋根材として急速に普及しました。近年は波型や色付きのカラートタンなど様々な製品があります。

Q. 金属の表面に他の金属を被覆することで、防錆や装飾、導電性の向上などを目的として行われる表面処理技術を何というでしょう?

A. メッキ (メッキ)
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メッキは漢字で「鍍金」と書き、金属表面に薄い金属層を形成する技術です。電気を使う「電気メッキ」と化学反応を利用する「無電解メッキ」に大きく分けられます。金メッキ、銀メッキ、クロムメッキなど用途に応じて様々な種類があり、古くは仏像の金メッキなどに使われ、現代では電子部品から自動車部品まで幅広く応用されています。

Q. アルミニウム製品の表面に人工的に酸化被膜を作り、耐食性や強度を高める表面処理技術で、1923年に宮田聡と瀬藤象二によって発明されたものを何というでしょう?

A. アルマイト (アルマイト)
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アルマイトは、1923年に理化学研究所の宮田聡と瀬藤象二が開発した日本発の技術で、「アルミニウム」と「ダイヤモンド」を組み合わせた造語です。電解液中でアルミニウムを陽極酸化することで、硬く緻密な酸化被膜を形成します。弁当箱や水筒などの日用品から航空機部品まで幅広く使われ、着色も可能なため意匠性も高い加工法として普及しました。

Q. 金属材料を加熱してからゆっくり冷やすことで、材料を柔らかくしたり内部の歪みを取り除いたりする熱処理のことを、カタカナで何というでしょう?

A. アニーリング (アニーリング)
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アニーリング(Annealing) は、金属材料を 適切な温度まで加熱し、その後ゆっくり冷却する 熱処理方法です。
• 材料を柔らかくして 加工しやすくする
• 内部応力(歪み)を除去 して割れや変形を防ぐ
• 組織を安定化させ、機械的性質を改善 する