生物のクイズ一覧
全48問のクイズを収録
Q. キリンやオカピの頭部に見られる、皮膚で覆われた突起状の角を何というでしょう?
A. オシコーン
(おしこーん)
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オシコーン(ossicone)は、キリン科の動物に特有の角で、骨質の芯が皮膚と体毛で覆われている構造を持ちます。シカの枝角やウシの角とは構造が異なり、生涯にわたって脱落することはありません。
Q. ウサギ目に属する現生生物を2つの科に分類すると、ウサギ科と何科でしょう?
A. ナキウサギ科
(なきうさぎか)
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ナキウサギ科は主に山岳地帯に生息する小型のウサギ類で、耳が短く丸い体型が特徴です。ウサギ科とは異なり、ナキウサギ科の動物は鳴き声を発することで知られています。
Q. 動物の行動や生活を見せる「行動展示」を導入したことで知られる、北海道旭川市の動物園は何でしょう?
A. 旭山動物園
(あさひやまどうぶつえん)
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正式名称は旭川市旭山動物園です。北海道旭川市東旭川町倉沼に位置し、ペンギンの水中トンネルやアザラシの円柱水槽など、動物本来の行動を観察できる展示方法が特徴です。
Q. 一般的に複数のメスと少数のオスで構成される、ライオンの群れを指す英語は何でしょう?
A. プライド
(ぷらいど)
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英語では「pride」と表記します。ライオンはネコ科動物の中では珍しく群れを形成して生活する社会性を持つ動物です。群れで協力して狩りを行い、子育ても共同で行います。
Q. 自然界には存在せず、かつて花言葉が「不可能」であったものの、2002年にサントリーが遺伝子組み換え技術で開発に成功し、花言葉が「夢かなう」に変わった花は何でしょう?
A. 青いバラ
(あおいばら)
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青いバラは、パンジーの青色遺伝子を組み込むことで2002年に世界で初めて開発され、2009年に「アプローズ」として一般販売が開始されました。バラはもともと青色色素を持たないため、長年「不可能」の象徴とされてきました。
Q. 日本語では、「概日リズム」や「体内時計」とも呼ばれる、生物が持つ、約24時間周期で変動する生理現象やリズムのことを何と呼ぶでしょう?
A. サーカディアンリズム
(サーカディアンリズム)
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サーカディアンリズムとは、生物が持つ約24時間周期の生理的なリズムのことで、日本語では「概日リズム」や「体内時計」とも呼ばれます。ラテン語の「circa(約)」と「dies(日)」に由来する言葉です。人間の場合、睡眠と覚醒のサイクル、体温変動、ホルモン分泌、血圧の変化などがこのリズムに従って調整されています。主に光の刺激によって調節され、脳の視交叉上核という部位がリズムの中枢として機能しています。不規則な生活や夜勤、時差などでこのリズムが乱れると、睡眠障害や体調不良の原因となります。健康維持のためには、規則正しい生活でサーカディアンリズムを整えることが重要です。
Q. 精神の安定や心の平穏に深く関わり、「幸せホルモン」とも呼ばれる、脳内で働く神経伝達物質は何でしょうか?
A. セロトニン
(セロトニン)
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セロトニンとは、脳内で働く神経伝達物質の一つで、精神の安定や心の平穏に深く関わることから「幸せホルモン」とも呼ばれています。感情のコントロール、睡眠の質、食欲の調整などに重要な役割を果たしており、セロトニンが不足すると、うつ病や不安障害、不眠症などの精神的な不調を引き起こす可能性があります。日光を浴びること、適度な運動、バランスの取れた食事(特にトリプトファンを含む食品)などによってセロトニンの分泌が促進されることが知られています。現代社会ではストレスや生活習慣の乱れによりセロトニン不足に陥りやすく、メンタルヘルスの観点から注目されている物質です。
Q. 神経系を構成する基本単位である、細胞体・樹状突起・軸索からなる細胞を何というでしょう?
A. ニューロン
(にゅーろん)
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ニューロンは神経細胞とも呼ばれ、電気信号を伝達する役割を持ちます。ドイツの解剖学者ハインリヒ・ヴァルデヤーが1891年に命名しました。人間の脳には数百億個のニューロンが存在すると考えられています。
Q. 採卵鶏を密集した複数の檻に入れて飼育する、動物福祉の観点から問題視される方式を何というでしょう?
A. バタリーケージ
(ばたりーけーじ)
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英語のbattery cageに由来する飼育方式で、多数の鶏を狭いケージに閉じ込めて卵を生産します。EUでは従来型のバタリーケージが禁止され、エンリッチドケージや平飼いなどの代替飼育方式への移行が進められています。
Q. 動物と植物の両方の特徴を持ち、学名を「ユーグレナ」という単細胞生物は何でしょう?
A. ミドリムシ
(みどりむし)
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ミドリムシは鞭毛を使って動き回る動物的性質と、葉緑体で光合成を行う植物的性質の両方を持つ単細胞生物です。学名はEuglena(ユーグレナ)で、淡水に生息します。
Q. 体にある黒い斑点から「ナナツボシ」の別名を持つイワシの一種は何でしょう?
A. マイワシ
(まいわし)
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マイワシはニシン科の魚で、日本近海に広く分布しています。体側に黒い斑点が並んでいることが特徴で、この斑点が7つ程度あることから「ナナツボシ」という別名があります。カタクチイワシ、ウルメイワシと共に日本の三大イワシとされています。
Q. 捕らえた獲物を木の枝などに突き刺す「はやにえ」という習性で知られる、漢字で「百舌」と書く鳥は何でしょう?
A. モズ
(もず)
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スズメ目モズ科の鳥で、秋に縄張りを主張するために鳴く「高鳴き」という習性があります。「はやにえ」は捕食した昆虫やカエルなどを枝に刺しておく行動で、冬の食糧確保のためと考えられています。
Q. 一度噛みつくと雷が鳴っても離さないという言い伝えがある生き物は何でしょう?
A. すっぽん
(すっぽん)
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すっぽんはカメ目スッポン科に分類される爬虫類で、日本や中国などに生息します。甲羅が柔らかく、首が長いのが特徴です。古くから滋養強壮に良いとされ、食用としても珍重されてきました。
Q. フグの中で最も高級とされ、胸びれの近くに黒い斑点模様を持つフグは何でしょう?
A. トラフグ
(とらふぐ)
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トラフグは、フグ科トラフグ属に分類される海水魚です。体長は70センチメートル程度まで成長し、日本近海や東シナ海に広く分布しています。食用として高い価値を持ち、養殖も盛んに行われています。
Q. 「世界一怖いもの知らずの動物」としてギネス世界記録に認定されたイタチ科の動物は何でしょう?
A. ラーテル
(らーてる)
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アフリカやインドなどに生息するイタチ科の動物で、別名ミツアナグマとも呼ばれます。厚い皮膚と強力な爪を持ち、体長は約60〜80センチメートルほどですが、非常に攻撃的で防御能力が高いことで知られています。
Q. ヘビの一部の種が持つ、赤外線を感知する器官を何というでしょう?
A. ピット器官
(ぴっときかん)
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ピット器官は、ボア科やクサリヘビ科などの一部のヘビが持つ感覚器官です。pit(穴、くぼみ)という英語が名前の由来で、温血動物が発する赤外線を検知し、暗闇でも獲物の位置を正確に把握することができます。
Q. 細長い銀色の体を持ち、漢字で「太刀魚」と書く魚は何でしょう?
A. タチウオ
(たちうお)
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タチウオは全長1メートル以上にもなる細長い魚で、背びれは長く、尾びれはほとんどありません。体表は銀白色で光沢があり、この銀粉は模造真珠の材料として利用されたこともあります。
Q. 哺乳類の中で唯一卵を産むという特徴を持つ、カモノハシやハリモグラが含まれる分類群は何でしょう?
A. 単孔類
(たんこうるい)
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単孔類は、消化管・泌尿器・生殖器の出口が総排出腔という一つの穴に開口していることからこの名があります。カモノハシ科とハリモグラ科の2科が現生し、いずれもオーストラリア区に分布しています。
Q. 日本の警察犬として最も多く採用されている、ドイツ原産の牧羊犬をルーツとする犬種を、日本では一般に何と呼ぶでしょう?
A. シェパード
(シェパード)
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シェパードは、正式には「ジャーマン・シェパード・ドッグ」という名称の犬種で、19世紀末にドイツで牧羊犬として品種改良されました。「シェパード(Shepherd)」は英語で「羊飼い」を意味します。ドイツの騎兵隊大尉マックス・フォン・シュテファニッツが、優れた作業能力を持つ理想的な使役犬を目指して開発しました。
高い知能、優れた嗅覚、強靭な体力、そして訓練性の高さから、世界中で警察犬、軍用犬、災害救助犬として活躍しています。日本では警察犬全体の約7割をシェパードが占めており、麻薬探知や行方不明者の捜索などで重要な役割を果たしています。
第一次世界大戦中には軍用犬として活躍し、戦後その能力が広く知られるようになりました。忠誠心が強く、家族を守る番犬としても優秀ですが、適切な訓練と社会化が必要です。日本では「シェパード」という略称が一般的ですが、海外では「ジャーマン・シェパード」または「GSD」と呼ばれることが多いです。
高い知能、優れた嗅覚、強靭な体力、そして訓練性の高さから、世界中で警察犬、軍用犬、災害救助犬として活躍しています。日本では警察犬全体の約7割をシェパードが占めており、麻薬探知や行方不明者の捜索などで重要な役割を果たしています。
第一次世界大戦中には軍用犬として活躍し、戦後その能力が広く知られるようになりました。忠誠心が強く、家族を守る番犬としても優秀ですが、適切な訓練と社会化が必要です。日本では「シェパード」という略称が一般的ですが、海外では「ジャーマン・シェパード」または「GSD」と呼ばれることが多いです。
Q. オワンクラゲから緑色蛍光タンパク質を発見し、2008年のノーベル化学賞を受賞した日本の生物学者は誰でしょう?
A. 下村脩
(しもむらおさむ)
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下村脩は1928年京都府生まれの生物学者です。緑色蛍光タンパク質(GFP)の発見により、マーティン・チャルフィー、ロジャー・チェンとともに2008年のノーベル化学賞を受賞しました。2018年に長崎県で逝去しました。