解説
サグラダ・ファミリア(聖家族贖罪教会)は、カタルーニャ・モデルニスモを代表する建築家アントニ・ガウディの代表作です。1882年に着工され、ガウディは1883年から設計を引き継ぎ、亡くなる1926年まで43年間この建築に人生を捧げました。
当初は300年かかるとも言われた建設ですが、コンピューター技術や3Dプリンティングなどの現代技術により工期が大幅に短縮され、ガウディ没後100年にあたる2026年の完成が目指されています。独特な曲線美と自然をモチーフにした装飾が特徴で、「生誕のファサード」は1984年にユネスコ世界遺産に登録されました。
建設資金は寄付と入場料収入で賄われており、年間約450万人が訪れる世界的観光名所となっています。ガウディは「私の依頼主(神)は急いでいない」という言葉を残しており、この建築が単なる建造物ではなく、信仰と芸術が融合した壮大なプロジェクトであることを物語っています。