解説
サンクトペテルブルクは、1703年にピョートル大帝によって建設されたロシア第2の都市で、「北のベネチア」とも呼ばれる美しい都市です。ピョートル大帝は西欧に開かれた「窓」として、ネヴァ川河口の湿地帯に計画的に都市を建設しました。1712年から1918年までロシア帝国の首都として政治・文化の中心地でした。1914年に第一次世界大戦でドイツと敵対するとペトログラードに改名、1924年のレーニン死後はレニングラードと改名されました。第二次世界大戦では872日間にわたるナチス・ドイツの包囲戦で100万人以上が犠牲となりましたが、市民は英雄的に抵抗しました。1991年のソ連崩壊直前に住民投票により元の名前に戻されました。エルミタージュ美術館は世界三大美術館の一つで、300万点以上の収蔵品を誇ります。歴史地区は1990年に世界遺産に登録されています。