解説
メトカーフの法則とは、イーサネットの共同発明者であるロバート・メトカーフが1980年代に提唱した、通信ネットワークの価値に関する法則です。この法則によれば、ネットワークの価値はユーザー数nの2乗(n²)に比例するとされます。これは、ネットワーク参加者が増えるほど、相互に接続できる組み合わせが飛躍的に増加するためです。例えば電話やSNSでは、利用者が多いほど連絡できる相手が増え、ネットワーク全体の効用が高まります。この法則はFacebookやLINEなどのプラットフォームビジネスの成長を説明する理論的根拠となっており、ネットワーク効果やスケールメリットを理解する上で重要な概念です。ただし実際には無限に成長するわけではなく、一定規模を超えると成長率が鈍化するという指摘もあります。