解説
ウーファー(woofer)は、スピーカーシステムにおいて低音域を再生する専用のスピーカーユニットです。名称は犬の低い唸り声「ウーフ(woof)」に由来しており、重低音を表現する擬音語から名付けられました。一般的に低音を再生するには大口径の振動板が必要なため、ウーファーは他のユニットより大きく作られています。対して、高音域を担当するスピーカーユニットは「ツイーター(tweeter)」と呼ばれ、鳥のさえずり「ツイート(tweet)」が語源です。2ウェイスピーカーはウーファーとツイーターの2つ、3ウェイでは中音域を担当する「スコーカー」も加わります。特に重低音を強化したサブウーファーは、映画館や車載オーディオ、ホームシアターシステムなどで迫力ある音響体験を生み出すために広く使用されています。音響工学において、周波数帯域ごとに最適化されたユニットを使い分けることで、より高品質な音響再生が可能になります。