解説
シェパードは、正式には「ジャーマン・シェパード・ドッグ」という名称の犬種で、19世紀末にドイツで牧羊犬として品種改良されました。「シェパード(Shepherd)」は英語で「羊飼い」を意味します。ドイツの騎兵隊大尉マックス・フォン・シュテファニッツが、優れた作業能力を持つ理想的な使役犬を目指して開発しました。
高い知能、優れた嗅覚、強靭な体力、そして訓練性の高さから、世界中で警察犬、軍用犬、災害救助犬として活躍しています。日本では警察犬全体の約7割をシェパードが占めており、麻薬探知や行方不明者の捜索などで重要な役割を果たしています。
第一次世界大戦中には軍用犬として活躍し、戦後その能力が広く知られるようになりました。忠誠心が強く、家族を守る番犬としても優秀ですが、適切な訓練と社会化が必要です。日本では「シェパード」という略称が一般的ですが、海外では「ジャーマン・シェパード」または「GSD」と呼ばれることが多いです。