解説
「サラリーマン川柳コンクール」は、第一生命保険が1987年に創設した日本を代表する公募川柳企画です。当初は社内イベントとして始まりましたが、翌1988年から一般公募となり、サラリーマンの悲哀や社会風刺をユーモアで包んだ作品が多くの共感を呼び、国民的な文化イベントへと成長しました。2019年からは「サラ川」という愛称に改称され、性別や職業を問わず幅広い層からの投稿を受け付けています。毎年数万句もの応募があり、入選作品はその年の世相を反映する社会の鏡として注目されます。過去の名作には「プロポーズ あの日にかえって ことわりたい」(1993年)や「デジカメの エサはなんだと 孫に聞く」(2000年)などがあり、時代の変化を川柳で記録する貴重な文化資料ともなっています。第一生命は企業イメージ向上と社会貢献の一環としてこの事業を継続しています。