解説
箱根駅伝は正式名称を「東京箱根間往復大学駅伝競走」といい、1920年に第1回大会が開催された歴史ある競技です。往路は東京・大手町から箱根・芦ノ湖までの5区間で構成され、中継所は鶴見(1区→2区)、戸塚(2区→3区)、平塚(3区→4区)、小田原(4区→5区)の4か所に設置されています。小田原中継所は箱根の山登り区間(5区)の起点として知られ、ここから標高差約800メートルの難関コースが始まります。各中継所の位置は、旧東海道の宿場町とほぼ重なっており、歴史的な街道の面影を残しています。特に小田原は江戸時代に東海道屈指の宿場町として栄えた場所で、現在も箱根駅伝の重要なポイントとして多くの観客が応援に訪れます。往路と復路を合わせた全10区間、217.1キロメートルの熱戦が毎年正月の風物詩となっています。