解説
エンジェル投資家とは、創業間もないスタートアップ企業に対して自己資金を提供する個人投資家のことです。「エンジェル(天使)」という名称は、1920年代のアメリカ・ブロードウェイで、演劇プロデューサーに資金援助する富裕層を指した言葉が由来とされています。ベンチャーキャピタルが投資を躊躇するようなアーリーステージの企業に資金を提供することから、起業家を救う「天使」に例えられました。エンジェル投資家は単なる資金提供者ではなく、自身の経験やネットワークを活かして経営助言やビジネスマッチングなども行います。GoogleやAmazonなども創業初期にエンジェル投資家から支援を受けており、現代のスタートアップエコシステムにおいて重要な役割を担っています。日本でも2000年代以降、エンジェル税制の導入により個人投資家による支援が活性化しています。