解説
地面師とは、他人が所有する土地や不動産について、所有者本人になりすまして不正に売却する詐欺を働く犯罪者のことです。偽造した身分証明書や印鑑証明、権利証などを用いて土地の所有者を装い、買主から多額の代金をだまし取ります。高度な計画性と組織的な犯行が特徴で、複数の共犯者が役割を分担して実行されることが多いです。2017年には大手住宅メーカーが被害に遭う事件が発生し、社会的に大きな注目を集めました。不動産取引の際には、登記簿の確認や本人確認の徹底など、慎重な対応が求められます。バブル期に多発しましたが、現代でも手口を巧妙化させた事件が後を絶ちません。