解説
カーリングにおける「スキップ」は、チームの司令塔として戦略を立て、各ショットの指示を出す最重要ポジションです。1チーム4人制では通常4番目(最後の2投)を担当し、最も経験豊富で技術の高い選手が務めます。スキップは相手チームの投球中にハウス(円の中心)付近に立ち、自チームの選手にストーンの軌道や強さを指示する役割も担います。「スキップ」という名称は船長を意味する英語"skipper"に由来するとされ、チームを導く船長のような存在です。試合の流れを読み、得点を取るか守るかの判断、ストーンの配置戦略など、高度な状況判断能力が求められます。2018年平昌オリンピックでは日本女子カーリングチームの藤澤五月選手がスキップを務め、銅メダル獲得に貢献しました。カーリングの戦術性の高さを象徴するポジションといえます。