解説
静かな退職(Quiet Quitting)とは、実際には退職せず会社に在籍し続けながら、必要最低限の業務のみをこなし、それ以上の努力や時間外労働を避ける働き方のことです。2022年頃にアメリカのSNSで広まった概念で、過度な働き方やバーンアウト(燃え尽き症候群)への反動として注目されました。キャリアアップや昇進を積極的に目指さず、仕事とプライベートのバランスを重視する価値観を表しています。批判的には「やる気のない働き方」と捉えられることもありますが、肯定的には「適切なワークライフバランスの実現」として評価されることもあります。新型コロナウイルス流行後の働き方の変化や、Z世代の価値観を象徴する現象として、世界的に議論されています。