解説
詰将棋は、将棋の局面から玉将(王将)を詰ませるまでの手順を考えるパズル形式の問題です。江戸時代から発展してきた伝統的な将棋文化の一つで、実戦とは異なり、攻め方は持ち駒を使って最短手数で詰ませることが求められます。受け方(玉方)は最も長く逃げる手を選び、攻め方(詰め方)の全ての駒を使い切る「駒余らず」や、同じ局面を繰り返さない「無駄な手がない」などのルールがあります。詰将棋を解くことで、先を読む力や詰みの形を見抜く力が養われるため、プロ棋士のトレーニングにも活用されています。問題の難易度は幅広く、初心者向けの3手詰めから、数百手に及ぶ超難問まで存在します。新聞や雑誌に連載されるほか、詰将棋専門の作品集も数多く出版されており、芸術性の高い作品は「詰将棋作品」として評価されています。