ゲーム理論において、参加者全員が他者の戦略を所与として、自分の戦略を変更しても利得が増えない状態を何というでしょう?
ナッシュ均衡
読み: ナッシュきんこう
ナッシュ均衡とは、ゲーム理論における重要な概念で、すべてのプレイヤーが相手の戦略を前提とした場合に、自分だけ戦略を変更しても利益が増えない状態を指します。数学者ジョン・ナッシュが1950年に提唱しました。「囚人のジレンマ」などで知られ、経済学やビジネス戦略の分析に広く応用されています。各プレイヤーが合理的に行動した結果として自然に到達する安定状態であり、必ずしも全体最適とは限らない点が特徴です。1994年、ナッシュはこの業績によりノーベル経済学賞を受賞しました。